導入製品
課題
効果
戸田わらびみみはなのどクリニックの開業に向け、目利き医ノ助では電子カルテをはじめとするITシステムの選定や購入のサポートを行いました。開院までの流れを石井院長に、事業責任者の松岡がお聞きします。
石井院長:元をたどると、内科と専門を迷った末に耳鼻咽喉科を選択した時点で将来の開業は視野に入れていたかなと思います。専門医を取得した時点で決意が固まり、具体的に動き出したのは開業の1年前からです。出身が隣町の南浦和だったこと、初期研修も地元の済生会病院だったので、この辺りには土地勘があったんです。ショッピングセンターの医療モールに1件だけ空きがあると聞いたので「これはちょうどよい条件なのでは」と思いました。
石井院長:はい。ディーラーを頼ったケースもありましたが、自らメーカーのショールームへ出かけたり、直接交渉したりしました。内視鏡などはもちろんですが、耳鼻咽喉科は医療機器が多いので、細かいところも含めると選定に時間がかかるので大変でした。
石井院長:医療機器は医師の本来の専門分野なので、選ぶ手間はかかりますが、それほど判断に迷うことは少ないように思います。しかし、電子カルテ選びなど経験がありませんでした。ディーラーやコンサルタントから「目利き医ノ助」に相談したらどうか、と勧めてもらったんです。
病院で使ってきた電子カルテなら馴染みがありましたがクリニック向けとはそもそもスペックが違いますからね。どう選んだらよいかわからないので、助かりました。
石井院長:そうでしたね。複数の機種でデモ操作をさせてもらいましたが、最終的に導入を決めた「Medicom Hybrid Cloud」は、クリック1つで入力できるセットを電子カルテの画面右側に用意しておくことができます。この機能が決め手となっていて、実際に診療中にも重宝しています。初期費用の安いクラウド型の電子カルテも検討しましたが、自分の希望通りにはセットをカスタマイズできなかったので、要望に沿ってメーカーをいくつか選定していただいたうえで、各社のメリット、デメリットを助言いただきました。最終的にこの電子カルテに決めてよかったと思っています。
実際に稼働してみても、セットの組み替え、入れ替えも簡単でした。開業前の予想と異なり、患者さんの中で小児の割合が高かったんです。そうすると子どもにも処方できる薬に変えなくてはならないことがありました。また薬不足が深刻化しており、近隣の薬局の在庫状況にあわせて、せき止め薬や抗生剤のラインナップを変更するのは毎週のように行っています。そういった採用薬の中で調整幅をもたせられるセット作成を効率的に行えるのは特に助かっている点です。
石井院長:「Stream Deck」ですね。これも診療時間の効率化に直結する提案だったと思います。開業から、まずまず順調に患者数は増えていますが、さらに混雑するようになると秒単位での時間短縮が肝心になってくると思います。
患者さんの話をお聞きする時間を減らさず、診療の質を落とさないようにするには、こうした工夫の積み重ねが大きな差を生むと思うので、今の段階で導入してよかったと思います。
石井院長:一通りのシステムを説明してもらい、当院のスタイルは順番制よりも、30分ごとに区切ったうえで時間帯の予約がよいと思いました。「Check-On(チェックオン)」は枠内の予約可能人数の調整が容易で、予約のない患者さんが直接来院した場合の対応もしやすくなっています。また、電子カルテ「Medicom」との連携も考慮しました。
おかげで受付からの経過時間を計測できるため、一定時間以上が経過した患者さんのお名前の色が変わってハイライト表示されます。待ち時間が長くなりすぎないような配慮が可能となり、今のところ患者さんからの評価も上々だと受け止めています。
こうした製品は種類が多いので、各社の特長を自分だけで把握するのはとうてい不可能だったと思います。プロに相談できるのは、本当によかったです。
石井院長:後から聞けば、オンラインで一度だけ打ち合わせする先生も多いそうですね。私は何度か相談に乗っていただいたことで、少しずつ不安が取り除かれていきました。こちらは初めての開業準備がですが、専門家のみなさんは多くの事例を知っていますからね。頼らない手はないと思っていました。
これからクリニックの経営フェーズが変われば、新たなシステムを導入することもあると思います。その際もぜひサポートしてください。
石井院長:まずは着実に患者数を増やしたいと思っています。しかし、数だけを追うのではなく、一人ひとりの患者さんにしっかりと向き合う現在の診療を継続していきたいですね。お子さんをはじめ、再診の方が多いのは今のところそうした診療方針に共感していただけるのではないかと思います。
地域に根差して、患者さん一人ひとりに寄り添っていくため、将来は日帰り手術の実施も計画しています。そのための設備も一部整えており、今後ニーズを見極めながら、適切なタイミングで導入したいです。
クリニック名 | 戸田わらびみみはなのどクリニック |
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院長 | 石井 健太先生 |
所在地 | 埼玉県蕨市錦町1-12-1 ビバモール蕨錦町メディカルゾーン |
医院紹介 | 2024年3月開業。ショッピングセンターに隣接する医療モールの好立地を活かして、幅広い年齢の患者さんに対応し、小児患者の受診はとくに多い。花粉症のレーザー治療や舌下免疫療法に対応するなど、ニーズに対応した診療の提供に努めている。 |
作成日 | 2024年7月 |