森広小児科クリニック

院長 森広 勇一先生

小児科

スタッフとともに最適な予約システムを再導入。「臨機応変なカスタマイズ性」が決め手だった

外来患者数/日 平均90人

スタッフ数 11人(非常勤を含む)

導入製品

  • 電子カルテ:PHC「Medicom HRシリーズ」
  • Web予約システム:ドクターキューブ「ドクターキューブ」

課題

  • 以前に導入した予約システムは使用を控えており、電話対応が業務をひっ迫していた
  • 予防接種の予約受付では、手書きで管理しているノートを見直して対応した
  • コロナ禍で患者数が増えたため、スタッフの業務時間増加はさらなる課題になった

効果

  • 予約を取る患者さんの手間と電話対応に追われるスタッフの負担が大きく減った
  • 細かなカスタマイズが可能なため、予約システムの最適な運用方法を模索できた
  • 予防接種でも予約システムが効果を発揮。一定の間隔をあけた日時を自動提案する

天井が高くて広々、清潔感のある院内ですね

森広院長:ありがとうございます。このクリニックは2022年9月に今の場所に移転したばかりで、外観も普通の住宅のように見えたかと思います。この住宅地に調和するようなクリニックにしたいというのは、設計段階からこだわったポイントです。

もともとは、ここから100mほど離れた場所に私の父が開院しました。開院は46年前、私と同い年のクリニックです。私もこの君津で育ったので、医師になったときには父の後を継ぐつもりでした。両親の家はクリニックのすぐ隣にありますが、私の家族は都内に住んでいて、私自身は君津と東京の二拠点生活を送っています。アクアラインがあるとはいっても、行き来するのは大変ですが、ここでの診療にやりがいを感じています。

戻ってきた頃はまだ紙カルテだったそうですが、電子カルテはどのように選びましたか

森広先生:しばらくは紙カルテでも構わないと考えていましたが、他のクリニックからの薦めもあって、父と話し合いMedicomを採用することになりました。さまざまな病院で電子カルテを使って経験はあるものの、Medicomは初めてでした。

でも操作に慣れるまで早かったですね。「何でもできる、自由に設定できる電子カルテ」という印象です。小児科では皮膚の疾患を診ることも多いですが、シェーマで簡単に記入できて便利です。父はタイピングが得意でないので、ペンを使ってタブレットに書き込む感覚で使えるのも使いやすいと言っています。

これも小児科の特徴で、お子さんに予防接種するさまざまなワクチンの履歴管理ができるのも重宝しています。非常勤で手伝っている別のクリニックの電子カルテにはワクチンの接種履歴を入れる欄がなく、私が作成したエクセルで管理していますが、効率の差は歴然ですね。

薬の処方セットなど、カスタムで設定できる機能がたくさんあるのは知っていますが、まだまだ使いきれていません。診療の効率化のために、クリニックや医師の都合にあわせてカスタマイズできることはとても重要だと思います。

移転直後に予約システムを一新されました。これはなぜでしょうか

森広先生:もともと入れていた予約システムがありましたが、しばらく使用を控えていたのです。システムの仕組みが患者さんのニーズとマッチしておらず、設定を変更できなかったためですね。以前のシステムは「午前10時」などと時刻を指定して予約することしかできませんでした。ところが診察は時間通り終わるとは限らないし、急患も入ると時間のズレは大きくなってしまいます。予約時間から大幅に遅れれば患者さんが不満に思うのは当然のことなので、私たちとしては時間指定ではなく「順番待ち方式」にしたかったのですが、その変更ができませんでした。

だからドクターキューブの順番管理できる予約システムを導入したのですね

森広先生:いえ、「順番管理できるから」だけが理由ではないんです。最大のポイントは、必要に応じてカスタマイズできることです。現在は発熱外来も多くて、順番待ちのほうが当院の状況に適しています。でもコロナの患者さんが変われば、最適な予約方法も変わるかもしれませんよね。

また私よりも看護師や事務スタッフの意見も大切にしたいと考えました。直接患者さんとやり取りするのはスタッフなので、よい予約システムを選べば恩恵を受けられる反面、もし適していないシステムを選ぶと仕事が増えて、患者さんから苦情や不満を受けることになるからです。だから、システムの選定にあたっては3社にプレゼンをしてもらったうえで、看護師・事務員にも意見を聞き、最大限に尊重しました。

これまで電話だけで受け付けていたものがパソコンやスマホから予約できるようになり、順番が近づいたらメールが届く仕組みにできました。待ち時間を見越して、直前まで自宅で待っていたり、買い物などを済ませたりできるようになったのも大きかったです。

院長のトップダウンではなく、あえて現場の意見を引き出したわけですね。成果はいかがでしたか

森広先生:導入からわずか1か月の時点なので最終結論ではありませんが、うまくいっています。導入前から現場スタッフの要望としてあったのは、ワクチン予約の管理でした。子どもは同じワクチンを複数の回数に分けて摂取しますが、日程の間隔をあけなくてはなりません。従来は、ノートに手書きをして予約の電話が入ったときにその場で計算をして「何日以降なら大丈夫です」などとやりとりしていました。

これを予約システムの中で完結できるようにしたため、接種した日付をもとに自動的に間隔をあけた状態で次回の予約候補日を提案してくれるのです。患者さんの待ち時間も減り、スタッフが電話に拘束される時間も激減しました。

順番待ちの管理方法をクリニック独自のやり方に最適化したとか

森広先生:これは完全にスタッフの発案による改善です。導入当初はメーカーさんの勧めもあって「順番予約している患者さん」と「予約なしで来た患者さん」で予約番号を分けていました。順番待ちの番号は1からスタートして、5の倍数の番号だけは予約がない患者さんに割り当てるイメージです。しかし、これだと後から受け付けしたのに数字が若い番号の患者さんが現れるなど患者さんに戸惑いが生じていました。

そこで、事前予約がなく直接来院された方があった場合、その場で予約を入れるイメージで、その時点で順番の一番後ろに並んでいただくように変えたところ、患者さんの待ち時間の見通しが立たないことの不満やストレスが減ったそうです。こうした細かな設定の相談にドクターキューブさんが乗ってくれたことと、システムそのもののカスタマイズの自由度が大きいおかげだと思っています。

これからもPDCAを回しながら、改善していきたいですね。

今後に向けた展望をお聞かせください

森広先生:この辺りで、小児科のみを標榜している医院はおそらく当院だけだと思います。父の代から47年間、この地で頼ってきていただいたわけなので、今後も地域の安心を守りたいという思いはあります。率直に言えば、少子化の影響で子どもが減ってきていることは感じますね。ただ、お子さんを連れてくるお母さん方が幼いときには当院にかかっていたという歴史や地元の縁みたいなものは簡単には失われないと思うのです。

クリニック名 医療法人社団克洋会 森広小児科クリニック
院長 森広 勇一 先生
所在地 千葉県君津市西坂田4-11-3
医院紹介 製鉄の町として栄えてきた君津市。中心にあるJR君津駅からやや離れた住宅街の真ん中にある森広小児科クリニックは、地元のために47年間にわたり小児専門医療を提供してきました。
作成日 2023年1月