web問診システムとは?問診票をただ電子化しただけでない?

Web問診システムは、電子カルテなどと比較すると導入しているクリニックもまだ多くありません。システムの存在は知っているが、診療にどのように影響するのかよくわからない、という医師の皆さんがまだ多いのではないでしょうか。
このページでは、web問診システム導入のメリット・デメリットをお伝えします。

Web問診システムのメリット

web問診システムのメリットを患者さん側、クリニック側でそれぞれ整理します。

患者さんのメリット

  1. 時間のあるときに、自宅でもできる。
  2. 待ち時間が減少する。
  3. 医師に伝えたいことをしっかり伝えられる。

「3」についてですが、患者さんは診察室に入ると症状で気になることを伝え忘れがちになるものです。Web問診システムに自由記述の入力テキストボックスがあると、気になることを事前にしっかり記入してくれます。医師も事前にその内容に目を通すことで理解が深まります。

クリニックのメリット

  1. 問診時間が短縮する。
  2. 紙コストが削減できる。
  3. 感染症感染のリスクを減らせる。
  4. 疾患の特定がしやすくなる
  5. 自院のマーケティングや診療圏理解に役立つ

「4」について、web問診システムでは、深堀りした質問をドリルダウン(絞り込み)で設定することが容易で、具体的な症状を患者さんに確認することができます。また、AI問診機能が付加されたものでは、AIが疾患を推測しながら質問を出し分けていきますので、専門外の症状であっても、しっかりと問診が聴取できます。これらの機能によって、医師は診察室での問診が減り、診察をスムーズに進めることができます。


「5」について、web問診システムで来院のきっかけを聞く質問を項目に入れておくと、後で集計し、自院のwebサイトや看板広告などの効果検証として利用できます。紙の問診票にこの質問項目を加えているクリニックは少なくないと思いますが、手作業で集計することになり、実際は集計し、活用できていることはないのではないでしょうか。

Web問診に向いている診療科

Web問診システムは、在宅診療を除いて、基本的に、診療科を問わず活用できます。
特に下記の診療科では、導入メリットが大きいと考えます。

・皮膚科 ・耳鼻科 ・小児科 ・婦人科

これらの診療科が導入しやすいのは次の2つの理由です。

患者さんまたはその保護者がインターネットの利用に慣れている

上記の診療科はいずれも、患者さんやつき添いの方が若く、日常的にスマートフォンやPCを使用しており、抵抗がありません。システムの導入を歓迎してくれます。

外来診察の人数が多い

問診票を渡し、記入を依頼、記入が終わったら受け取り、後でカルテに転記する問診の各作業は、それぞれ短時間に思えるかもしれませんが、集計してみると意外に時間がかかっているものです。患者さんが来院した際の問診に関わる作業は、患者さんの人数に比例して増加します。ピーク時の負担感は小さくないはずです。

まとめ

このように、Web問診システムは、従来の紙の問診票をただ紙からデジタルに置き換えただけでありません。特に、来院前に患者さんの情報を詳しく確認できることのメリットについて、ぜひ知っていただきたいと思います。

今後、自院で導入を検討し始めたときに、確認すべき点を簡単にあげておきます。価格面はもちろんですが、特に以下の点について特にチェックしましょう。
Web問診システム製品の一覧は、下記からご覧いただけます。

・自身の診療科での導入実績・導入事例
・電子カルテとの連携が必要かどうか
・上記で必要な場合、どのような連携方法になるか。
・問診の質問設定のしやすさやカスタマイズ性

web問診システム ソリューションページ

自院に必要な「機能」がわからない、web問診システムの導入の進め方についてもっと教えてほしい、という方は、「医ノ助」が導入までしっかりサポートします。

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